vietnam Project report 2018
国際貢献活動レポート
ベトナム第11回目支援 8月30日--- 9月3日, 2018
ベトナムの山間部貧困児童やHIV/陽性児童たちへの支援活動も今年で１１年、１１回目を実施することが出来ました。今年は現地要望に応えて例年の１２月訪問を９月当初に前倒ししました。９月２日はベトナムでは国民の日という祝日で、また新学年のスタート日に合わせて学習用具ほか通学服、雨具、栄養補給剤などを５００名分支援することができました。片道は５時間半以上かかる道のりでした。各家々では赤地に黄色の星ひとつの国旗が掲げられていました。我々、サポーター達も全員が国旗柄のTシャツを着ての支援活動でした。サポーターたちの内訳は一般１４名に医師２名、看護士３名、理容師３名、子供３名の計２５名という大きなチームが編成されました。Nhat（ニャット）さんはこのプロジェクトリーダーで過去１１年間現地で物資調達から全てを手伝ってくれてます。彼は国際的なNGOであるCare International, Plan International, Save the Children などを通してベトナム全土で活躍しています。 今回も日本からの私と妻以外の皆さんは彼の強力な人的ネットワークでベトナム全土から集まってきました。すべての方々が航空運賃、交通費も自腹で参集したボランティアチームでした。私はダナンからチャーターされた車で出発し、途中、フエ空港ではハノイやホーチミンから駆けつけた方々を拾い、ニャットさんの自宅へと移動しました。初日は移動日で夜はみなさんと会食を楽しみました。翌朝は６時前にニャットさん宅を３台の車とバスで出発しました。
訪問地区はQuang Tri (クアンチ県）の山間部でラオス国境近くのA Bung小学校とHuc Nghi小学校でした。それぞれ２７５名と２２０名の小学生数でした。掲げられた横断幕には「学校に行って楽しもう！」「クアンチ県の山奥の子供達に喜びを届けよう！」と書かれていました。
１校目のA Bung小学校では２７５名の生徒が校庭で学年単位に整列していました。事前にお送りしてあった今回のメインプレゼントの通学ユニフォームに着替えて私たちの到着を待っていました。たくさんの父兄も見学に集まってきていました。ニャットさんと私の挨拶の後、全員で「地球はみんなのもの」という誰でも知っている歌を私のリコーダー伴奏で合唱しました。全員が大きなビニール袋を持ってグランドの机に並べられた、レインコート、鉛筆、定規、クレヨン、筆入れ、ボールペン、ノートを順番に入れてもらいました。その後、教室では２名の医師による歯科健診と健康診断に続き、栄養ビタミン剤が看護士たちにより与えられました。また、同時に大きな木の下では青空理容室が開店して、３人の理容師による理髪サービスを提供していきました。最後に校長先生から選ばれた１０名の優秀児童たちには特別奨学金を私から手渡しました。
全く同じ支援を２校目のHuc Nghi小学校でも２２０名の児童にしましたが、２校目では生徒が通学ユニフォームに着替えていなかったのでこの着せ替え作業に時間がかかりました。どちらも気温３５度の炎天下での作業でしたので全員が汗だくで熱中症を心配したほどでした。２校目の最後には二人の女子小学生が近づいてきて私と妻にありがとうという暖かい言葉と共にハグしてくれました。これで疲れはかなり吹き飛びました。それぞれの校長先生には「友情」と筆で書いた扇子と日本からの煎餅をプレゼントしました。
その後、サポーター達とお別れのあいさつ後、一路５時間３０分かけてダナンのホテルへ戻りました。ダナンのホテル滞在費は、ニャットさんのお姉さんからの過去１０年間の活動への特別プレゼントでした。
今年もみなさんからの募金をHand-to-Handという直接確実に手渡す方式でお届けできましたことをご報告致します。募金の際には大変なご理解とご支援を頂いた皆さんにはここで再度、心から御礼申し上げます。特にAirbnb社の社会貢献活動支援により書道体験教室を広く紹介して下さったことを感謝します。また参加してくださった５００名に及ぶ外国人訪問者たちからの募金支援にも感謝致します。来年度も７０万円募金を目標にして活動を進めていきますので皆様のご理解とご支援をどうぞよろしくお願い致します。
（September １７, ２０１８記、伊東眞一）
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