Vietnam Project report 2019
国際貢献活動レポート 2019
ーベトナム第12回目支援ー 11月22-26日
世界の一隅を照らす活動
今年の支援対象:クアンチ省、ダロン地区共同体の 生徒数82名の小学校
支援物資: ・ 児童、教師用の新設トイレ建設資材 一式
・運動場の遊具施設 一式 (滑り台1, ブランコ2,平均ウォーク1)
・学校中央上り階段への楽しい絵画とペイント資材一式
・児童昼寝用マット+枕+掛布 75セット
・児童用レインコート 82セット
当日作業参加者: 計23名(校長と教師4名、兵士3名、大人12名、 子供4名)
HIV陽性で生まれた児童たちへの支援から始まったベトナム活動も、現在は山岳奥地の 少数民族の貧困児童たちへの支援へと移行して6年が経ちました。今年も皆様からのた くさんの支援募金を末端現場の子供達に直接お届けできましたことをここに報告させて いただきます。今年でベトナム支援は12回目、12年となりました。
今年は例年のいくつかの小学校を訪問しての学習用具の配布や健康診断などの提供から 方針が少し変わり、現地リクエストに応えて、さらに山岳奥地の人里離れた一つの小学 校への支援に集中しました。これは費用のかかる建設費と時間のかかる作業提供という 理由からでした。
活動経過レポート
第1日目:(11月22日)台北経由でベトナムの首都ハノイに夕方着、一泊。
第2日目:(11月23日)ハノイより国内線でベトナム中部のフエ着。
フエ空港で12年来の友人ニャットさんと息子ビンちゃん6才の出迎えをうけた。
(フエは人口46万人のかつては王都があった都市。世界遺産もある日本の京都のよ
うな都市)
彼の車で約100km北方のドンハへ移動。
(ドンハは人口94,000人の省都。ベトナム戦争時代の南ベトナム最北端最前線町)
ニャット家の墓参り後、彼の実家でハノイからのボランティア参加グループ5名と
合流し交流会。日本組は町のホテル泊。ハノイ組はニャットさん宅に泊まる。
第3日目:(11月24日)7:00am出発後、約2時間で山頂部の支援小学校へ着。
チャーターした12人乗りのワゴン車に14人(大人10,子供4)で搭乗して出発。
雨季の最後で2週間雨続きだった後、快晴の真夏日となった。山間部の一車線の
峠道を延々と進み、幾つもの山々を超えてほとんど山頂に近い小学校に到着。
最初に正装した陸軍兵士3名から挨拶を受ける。その後、校長や教師たちと面会。
日本組は軍人からパスポートチェックを受ける。この山を越えればラオスという
国境そばのため警備が厳重で、ニャットさんは3ヶ月前から日本人の入村許可申請
を陸軍へ提出していた。
教職員、児童用のトイレは2ヶ月前から着工したが、雨のため工期が遅れており、
外装を残してほぼ完成となっていた。労力は父兄や教師が総出だったそうです。
学校のグランドには遊具が全くない状況でしたが、今回、ブランコ2組と滑り台
ひとつ、平均歩行遊具などが事前に運び込まれていた。しかし、全くの塗装無しの
状態のため、今回が塗装作業となった。また、学校中央階段横の壁には白墨で
すでに子供達の楽しく遊んでいるした絵が描かれており、これを塗りつぶす作業が
今回の作業の一つとなった。トイレ外装塗装組、グランド遊具の塗装組、そして
階段横壁の塗装組と3班に分かれて12時過ぎまでの作業が開始された。
女性教師2名は教室で朝一番から全員の昼食作りを進めていた。兵士を含め22名分
の昼食材料費はUS$95でした。
全員ので楽しい昼食会の後は残った作業が再開され、2:30pm過ぎには終了した。
校長や教師たちに別れの挨拶と日本からの手作りプレゼントなどが贈呈された後、
帰途についた。ニャット家に到着後、休憩組とハノイ帰都組に分かれ、日本組は
5:00pmにニャット他とチャーターカーでフエに向かった。
日本組はフエで一泊。
第4日目:(11月25日 ) フエ空港よりハノイへ国内線で移動後、一泊。
第5日目:(11月26日 ) ハノイより台北経由で帰途についた。
ベトナム国民の平均年齢は35才で、活動的な若人たちで国全体が活気に満ち溢れて
いました。都市の近代化には目を見張るものがあり、山岳部族からは全く想像でき
ない60年以上の差がある進化を遂げていると見受けられました。70才を過ぎた夫婦
が炎天下で若人たちと一緒に作業したことは彼らに大きな感動を与えたようです。
ボランティア参加者全員が来年も是非一緒に参加したいと言ってくれました。
今年も多大な募金支援をいただいた皆さんにはここで再度、心から御礼申し上げ
ます。特にAirbnb社の社会貢献活動支援により全世界に書道体験教室を紹介してく
ださったことに感謝いたします。また、体験教室に参加してくださった61カ国から
の来日外国人旅行者800余名の募金支援にも感謝します。
来年も元気な限りこの見返りを全く求めない「For You 精神」が継続できますよう
に皆様のご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
(December 3, 2019 記、伊東眞一)
学校の校長、教師陣と日本組の記念写真
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