Vietnam Project Report 2011
Vietnam Project Report 2011
今年もベトナム北方の同じ島の同じ子供たちへ4回目の訪問が出来ました。個別に奨学金を手渡すことと小さな児童図書館を追加開設することが目的でした。ハノイ北東220km、中国国境に近いヴァンドン島とクァンラン島です。日本からは妻、和子の2回目の同行支援があり、また、ハノイからはニャット(Nhat)、 ラム(Lam)の2名が合流し、ドライバーを含む計5名で現地へ向かいました。ニャットはNGOのHIV/AIDS人権プロジェクトリーダー経験者で現在はベトナム全体の災害支援やボランティア支援団体で活躍中です。また、ラムは新聞記者経験があるルポライター&カメラマンです。彼らは伊東の親しい友人であると同時に英語から現地語への通訳でもあります。過去4回ともこの2名の支援や現地のボランティアスタッフ10名の熱心な協力で貢献活動が継続できています。
10月28日にハノイのホテルに到着後、ニャットや彼の14才の姪(Ram)とお友達などが手伝ってくれ、85名分の奨学金を日本から持参したNPO-LESAのロゴ入り封筒にベトナムドンで仕分け封入するという作業をしました。
10月29日朝8:50にハノイを出発し、途中休憩や昼食をはさみ現地には4時に着きました。チャーターした車にはニャットがハノイで調達してくれた600冊以上の児童向けの本が8つの段ボール箱に分けて満載されていました。
今回は現地の「不滅の花(Immortal Flower)」(エイズ撲滅運動グループ)リーダーのハン(Hanh)さん宅リビングが奨学金を手渡すための会場となっており、到着するとすでに44名の子供たちや父兄達が集まっていました。会場には「NPO-LESAからの困難な状況下にある子供たちへの奨学金」と書かれた垂れ幕が下がっていました。子供たち全員と不滅の花グループの人たちは全員がHIV陽性で毎日発症しないためにクスリと一錠ずつ飲んでいます。子供たちはワイワイととても元気で、最初に代表の女の子が感謝の朗読、そして歌等で歓迎してくれました。その後、ニャットがリストされた順番に子供たちの名前を読み上げ、伊東が個別に奨学金と日本からのチョコレート1枚ずつを手渡していきました。今度は全員で伊東のリコーダー伴奏に合わせて子供たちも誰でも知っている「地球はみんなのもの」を合唱しました。最後には父兄代表から日本も大震災被害の厳しい中なのに再訪して下さり心から感謝していると涙を流しての御礼の言葉がありました。夜は歓迎ディナーで現地のボランティア仲間との交流を深めました。
奨学金は1人80万ドン(日本円で3,200円、現地では32,000円相当)で85名分、ベトナムにおける全体予算はUS$5,000で奨学金分以外は図書館書庫代と本600冊分 (日本円で約15万円、現地では150万円相当) とそれに車のチャーター料等になりました。(往復航空賃などは別途個別負担です)
2日目はホテルすぐそばの漁港からクァンラン島へハンさんを含む5名で向かいました。高速スピードボートで50分程です。船には8箱、600冊以上の本をみんなで積み込みました。この島中心部のタン(Thuong)さん宅の庭にはすでに41名の子供たちが待ちわびていました。まずはすでに先に届いていた書庫に全ての本を並べ揃え、児童図書館の開館となりました。子供たちには飾り物ではないのだからしっかりと利用するようにとメッセージを送りました。その後、初日と全く同様の奨学金の手渡しを実施し、こちらでも子供たち全員に大変喜んで頂きました。とても新鮮な魚介類の手作り昼食で歓待されたあと元の島へ戻りました。
当NPOの理念である末端現場で Hand-to-Hand ”ひとりひとりに確実に手渡す” という貢献活動が今年も達成できました事をここにご報告致します。今年度の奨学金募金の際には大変なご理解とご支援を頂きましたたくさんの皆様方へはここで再度、心から御礼を申し上げます。来年度への継続的なご支援もどうぞよろしくお願い致します。
来年は公募金30万円+NPO-LESAからの30万円、計60万円募金を目標に活動をすすめていきます。(目標US$7,000)
(Nov. 7, 2011 記、伊東眞一)
詳細写真レポートは次の矢印「PHOTOS⇒」をクリックするとご覧になれます。
写真アップに時間がかかることもありますが、その時はそのままお待ち下さい。
写真の真上をダブルクリックするか、「スライドショーを再生」をクリックで拡大写真もご覧になれます。
過去の貢献活動レポート:
NPO語学教育支援協会 国際貢献活動レポート
— ベトナム第4回目— Oct. 28---Nov. 1, 2011