Vietnam Project report 2012

国際貢献活動レポート 2012

                   ーベトナム第5回目支援ー   128-11

 
 

ベトナム語の感謝状2通

 

 ベトナム語の感謝状

今年もベトナム北方の同じ島の同じ子供たちへ5回目の訪問が出来ました。

個別に奨学金と学習用具(筆入れ、鉛筆、線引き、ノートなど)が入った通学用バッグを手渡す事と2つの開設済みの児童図書館への増冊が目的でした。ハノイ北東220km、中国国境に近いヴァンドン島とクァンラン島です。日本からは妻、和子の3回目の同行支援があり、また、ハノイからはラム(Lam男性)、ハイ(Hai女性)、ファン(Phoung女性)の3名がボランティアとして合流し、ドライバーを含む計6名で現地へ向かいました。ラムは新聞記者経験があるルポライター&カメラマンです。ハイとファンはベトナムのNGOで活躍しています。支援物資や図書の調達、現地との調整などは毎回の支援リーダーである ニャット(Nhat男性)がすべて手伝ってくれましたが今回は事情で同行はしませんでした。彼はNGOのHIV/AIDS人権プロジェクトリーダー経験者で現在はベトナム全体の災害支援やボランティア支援団体で活躍中です。また、 彼らは4名とも英語が堪能で伊東の親しい友人であると同時にベトナム語と英語の通訳としても活躍してくれました。過去5回ともこの4名の支援や現地のボランティアスタッフ10数名の熱心な協力で貢献活動が継続できています。


今年は当NPO-LESAの5年連続の支援活動に対して、地元官庁の人民委員会からの捺印された感謝状と2つの島の「不滅の花」と「輝く未来へ」というHIV/AIDS撲滅運動グループからもそれぞれ感謝状、記念品と花束を頂戴しました。

(感謝状の日本語訳版を後記します。当NPOの活動は感謝状を頂くためではありません。しかし今までの募金協力者への感謝のご報告と今後の募金活動に利用させていただくために頂戴することにしました)


12月8日にハノイのホテルに到着後、ニャット、ラム、和子、私の4名で125名分の奨学金を日本から持参したNPO-LESAのロゴ入り封筒にベトナムドンで仕分け封入するという作業をしました。

12月9日朝8:00にハノイを出発し、途中休憩をはさみ現地には1時30分に着きました。チャーターした16人乗りの車にはニャットがハノイで調達してくれた学習用具バッグ125セットや図書館増冊用の本300冊以上が8つ以上の段ボール箱に分けて満載されていました。

ヴァンドン島ではコミュニティホールにすでに66名の子供たちや父兄達が集まっていました。会場には「NPO-LESAからの困難な状況下にある子供たちへの奨学金」と書かれた垂れ幕が下がっていました。子供たち全員と不滅の花グループの人たちは全員がHIV陽性で毎日発症しないためにクスリを一錠ずつ飲んでいます。子供たちはワイワイととても元気で、最初に代表の女の子が感謝の朗読、御礼の言葉、その後、ハン(現地リーダー)がリストされた子供たちの名前を読み上げ、伊東が個別に奨学金と通学バッグセット、日本からのチョコレート1枚ずつを手渡していきました。今度は全員で伊東のリコーダー伴奏に合わせて子供たちも誰でも知っている「地球はみんなのもの」を合唱しました。夜は歓迎ディナーで「不滅の花」グループとの交流を深めました。

奨学金は1人80万ドン(日本円で約3,600円、現地では36,000円相当)で125名分、ベトナムにおける全体予算はUS$7,000で奨学金分以外はバッグセット(130,000円)、図書館本増刷分 (日本円で約5万円、現地では50万円相当) とそれに車のチャーター料等になりました。(往復航空賃などは別途個別負担です)


2日目はホテルすぐそばの漁港からクァンラン島へハンさんを含む6名で向かいました。高速スピードボートで50分程です。船には59名分のバッグセットや本をみんなで積み込みました。この島中心部のタン(Thuong)さん宅の庭で59名分の手渡し配布をしました。

その後、オート三輪車に7名で乗っての島内観光もしました。その後とても新鮮な魚介類の手作り昼食で歓待されたあと元の島へ戻りました。


NPOの理念である末端現場で Hand-to-Hand  ”ひとりひとりに確実に手渡す” という貢献活動が今年も達成できました事をここにご報告致します。今年度の奨学金募金の際には大変なご理解とご支援を頂きましたたくさんの皆様方へはここで再度、心から御礼を申し上げます。来年度への継続的なご支援もどうぞよろしくお願い致します。

来年も公募金30万円+NPO-LESAからの30万円、計60万円募金を目標に活動をすすめていきます。(目標US$7,000)                                                (Dec. 20, 2012 記、伊東眞一)


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人民委員会からの感謝状日本語訳:

NPO-LESA殿、

最初にヴァンドン島、クァンラン島の全島民を代表して、同島のHIV/AIDSにおかされ子供たちへの全ての価値ある支援をして下さった貴組織に対して心からの感謝の気持ちと御礼を申し上げます。

過去5年間、伊東眞一氏によって組織されたNPO-LESAの支援はHIV/AIDSにおかされた両親や親類とともに生活する100名以上の厳しい状況下の子供たちへ、奨学金や図書館、学習用具として届けられました。

この毎年の活動は子供たちには大変意義深く、家庭や学校でよい子供たちになるための全ての困難を克服する勇気を与えています。

また、ヴァンドン島の「不滅の花」、クァンラン島の「輝く未来へ」の2つのグループに対しても、その地域におけるHIV/AIDS撲滅に関連した活動と同時に子供たちをNPO-LESAの支援に引き合わせて下さったことに感謝します。

最後に、貴組織への心からの感謝の念を表すとともにと今後も毎年町でお目にかかれます事を祈念します。 敬具。                                                  2012年11月20日

ヴァンドン人民委員会代表 ファム・トラン・タン


ヴァンドン島「不滅の花」グループからの感謝状日本語訳:

NPO-LESA殿、                      

最初にヴァンドン島「不滅の花」グループの全てのメンバーと子供たちを代表し、貴組織のヴァンドン島のHIV/AIDSにおかされた子供たちへの貴重な支援に対して心からの感謝とお礼を申し上げます。

過去数年間、私たちはみな世界中でHIV/AIDSにおかされた子供たち増加の事実を認識しています。これは子供たちの人生にとっても大変な不幸とハンデであり熟慮されなければなりません。

私たちは過去5年間、伊東眞一氏によって組織されたNPO-LESAから奨学金や図書館、学習用具などのたくさんの支援を受けられた事をたいへん幸運に思っています。

ニュエン・ダン・ニャット氏のご紹介と努力なしにはヴァンドン島の「不滅の花」、クァンラン島の「輝く未来へ」2つのグループへの貴組織からの援助も受けられませんでしたので彼にも感謝しています。

単に困難を克服するための物質的な支援だけではなく、社会復帰への劣等意識を克服する上でも貴重な贈り物でした。言い換えますとあなたの暖かい思いやりは彼らの夢に翼を与えて下さいました。数年間の貴組織の支援はたくさんの子供たちを育て地域のHIV/AIDS撲滅運動にも積極的に参加させています。

私たちはまだこの子供たちへ他の子供たちような普通の生活を与えるための途上にありますが、輝く未来のためにこの運動を貴組織と一緒に進めていく事を切望しています。

最後にもう一度ヴァンドン島の「不滅の花」グループを代表して貴組織へ心からの感謝の意を表します。 敬具。                                           2012年11月20日

グループリーダー  ブイ・ミ・ハン


クァンラン島「輝く未来へ」グループからの感謝状日本語訳:

NPO-LESA殿、

貴組織に対して「輝く未来へ」グループの全てのメンバーと子供たちを代表してここに心からの感謝の気持ちを述べさせていただきます。また、この場をお借りしてみなさんの健康と幸せをお祈り致します。

両親を失うという事は何歳になっても人生で最も辛い事のひとつと思います。

HIV/AIDSという世紀の疾病は幼少の子供たちからも両親を奪い去り、未来への明かりも与えてくれません。

過去5年間、HIV/AIDSの両親や親類とともに同居しているというような状況の100名以上の子供たちが奨学金や図書館、学習用具などを伊東眞一氏がひきいるNPO-LESAから支援を受けました。この貴重な援助は社会の偏見や冷遇をにもかかわらず勉強してよい人間になろうとする彼等への大変大きな勇気付けとなっています。

日本が大変な自然災害とここ数年間の経済不況にも関わらず貴組織は継続的に暖かい心と国境を越えた親切心で支援して下さっています。

最後に「輝く未来へ」を代表してもう一度支援への心からの感謝の気持ちを表させて頂きます。そして近い将来も支援を受けられます事を期待しています。  敬具

「輝く未来へ」グループ代表 ニュイエン・チ・タン       2012年11月18日


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NPO-LESA からの困難な状況下にある子供たちへの奨学金寄贈と書かれた垂れ幕